自衛隊のトラック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 08:22 UTC 版)
大規模な戦闘部隊が陸上の戦域で活動を継続するためには大量の物資を必要とするため、陸軍では戦闘車両よりも貨物自動車が多い。 明治32年、陸軍輜重兵はフランスからガソリンエンジンによって駆動する自動車を1台購入している。明治44年5月、大阪工廠では輸送用自動車2種2両を製作し、1種は後方輸送用、もう1種は前線における糧食・弾薬輸送用であった。こののち、大正3年8月の青島戦役において自動貨車4両が参加、陸海軍重砲部隊に弾薬を輸送した。指揮は中尉クラスの輜重兵士官、操縦は輜重兵下士官による。当時の日本陸軍において自動車の操縦ができるものはごくわずかであり、運転手は特技兵であった。なお明治42年末の時点で警視庁に登録された民間の自動車台数は62台であった。 自衛隊では陸海空が陸上における貨物の運搬用に多数の貨物自動車を運用しており、隊員が免許を取得するため自衛隊自動車訓練所が設置されている。 74式特大型トラック、73式大型トラック、73式中型トラック、73式小型トラックなど専用車両が大半であるが、業務トラックなど民生品と大差ない車両も使っている。近年ではコストカットのため民間の運送会社への委託も行われている。
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