自衛隊の儀礼刀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 09:19 UTC 版)
自衛隊では、儀礼刀(陸上・海上・航空三自衛隊共通)として採用されている。外装はサーベル様式で刀身は模擬刀身である。購入先は競争入札で決定される。主に刀剣業者や撮影用の小道具を取り扱う業者などが納入しており、同等品を民間にも販売する業者も存在する。 旧日本軍と同様に、幹部自衛官の儀礼刀の扱いは兵器ではなく服装(服制)の一部となっている。儀礼刀は防衛駐在官などが外国において礼装をする場合、儀仗隊指揮官が特別儀仗服装をして儀仗を行う場合、練習艦隊が遠洋航海に際して儀仗を行う場合などのほか、幕僚長が国際儀礼上特に必要があると認め、儀礼刀を着用することを命じた場合に佩用される。また自衛官が結婚式を行う際にも着用できるが、儀礼服と共に貸衣装業者からのレンタルとなる。 自衛官だけでなく防衛大学校学生も観閲式などで着用することがある。 その制式は自衛隊法施行規則(昭和29年総理府令第40号)の別表の定めるところによる。 刀身 青銅に銀色のメッキとする。 柄 弦つき型とし、握部はほお材を白色の革で覆い、柄巻飾りを施す。柄金および鍔弦部は、金色金属製とし模様を施す。防大学生用儀礼刀の握部は白色プラスチック。 鞘 ほお材を黒色の革で覆い、金色金属製の鞘飾りおよび胴輪二個をつける。防大学生用儀礼刀の鞘は鋼材を黒色革で覆う。 刀緒 金色の丸打紐とし、先端に瓢型の房をつける。防大学生用儀礼刀の刀緒は紺色。 刀帯 帯は黒色革製とし、長緒および短緒の二本の吊緒をつける。前章は金色金属製とし、模様を施す。防大学生用儀礼刀の帯は白色布製とし、長緒および短緒の二本の吊緒を一ヶ所につけ帯には負帯をつける。止金は銀色金属製とする。
※この「自衛隊の儀礼刀」の解説は、「軍刀」の解説の一部です。
「自衛隊の儀礼刀」を含む「軍刀」の記事については、「軍刀」の概要を参照ください。
- 自衛隊の儀礼刀のページへのリンク