自衛隊の場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/05 15:21 UTC 版)
現在の自衛隊においては警察官の警察手帳に相当する様な「自衛官手帳」「自衛隊員手帳」は存在しない。自衛官・自衛隊員の身分証明書はアメリカ軍IDカードと同様に、顔写真と氏名の記載されたカード型のものであり、これを私物のパスケース等に入れて携帯する(ちなみに、身分証明書のサイズに特化し紛失防止のチェーンが付けられた、身分証明章書入れが隊内の売店で販売されており、多くの自衛官・自衛隊員はこれを自前購入して使用している)。発行については行政機関である陸海空自衛隊、もしくは防衛省施設等機関や特別の機関各々で行っており、陸海空自衛隊が発行するものはそれぞれ幕僚長名義で発行され、「~自衛官身分証明書」と記載されている。なお、海上自衛隊については自衛艦勤務者に艦長名義で発行された英文のみの身分証明書も発行される。事務官についてはIDチップが内蔵されたカード型の身分証明書が防衛省より発行される。防衛大学校学生、防衛医科大学校学生、陸上自衛隊高等工科学校生徒および自衛官候補生にも同様の身分証明証が貸与される。なお、衛生要員に関しては、別途身分証明書が発行される。 警務隊員には警察官の警察手帳(旧型及び新型)と類似した型式の「警務手帳」が貸与されている。また、予備自衛官については身分証明書と経歴書を兼ねた「予備自衛官手帳」が発行・貸与されている。 なお、自衛隊手帳という名称の手帳は存在するが、これは朝雲新聞社が毎年発行しているもので、注文すれば一般人でも購入可能である。内容は「服務の宣誓」や「自衛官の心がまえ」、基地・駐屯地の所在地や代表(時間外は当直班デスクの)電話番号といった自衛隊関連情報が記載されている以外は市販のダイアリー・アドレス帳と大差無い物である。
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