しぜん 【自然】
(仏教では自然)英語のネイチャーnatureはラテン語のナトゥラnaturaで、これはギリシア語のフュシスphysisの訳で〈自と生じたもの〉の意である。古代ギリシアでは自然を無機的死態と見ずに有機的生命態と見た。神も自然を超えるものではなく、自然は神も人も包み込む生きた統一体と見る。中国やインドでも似たように見る。だが中世キリスト教では、神が自然も人間も創造したのだとし、人間は自然を支配する権利を神から授かっているとした。近代西欧の自然観はこれを継承しているといってよい。それは科学技術文明の発達につながったが、反面、自然破壊といった弊害を生む結果にもなった。自然現象や自然物に対する宗教的態度を自然崇拝と呼んでいるが、しかし宗教的態度のなかには礼拝・祭祀などのほかに呪術的儀礼やタブーなどもふくまれるので、厳密には自然儀礼と呼ぶべきだとの説もある。→ 自然
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