聖心の表象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/19 19:16 UTC 版)
カトリック教会および一部の聖公会の教会では、聖心を描いた宗教的図像が多く用いられている。時には聖心の図像の下に家族の名前を記すことで、家族皆のイエスの聖心への奉献と聖心による保護の祈念が表現される。 カトリック教会の信者には、聖心を描いた小さな切手大の紙を身に付けることが推奨されている。一般的にはこの紙は赤いフランネルに糊付けされ、スキャピュラー(英語版)の一種として細いリボンをつけ、他の類似するお守りとともに首から下げられる。19・20世紀スペインのカルロス主義(英語版)軍の多くの兵士は聖心の図像を描いた弾よけ(en:detente bala)のお守りを身に付けていた。 また聖母マリアの汚れなきみ心と対にされた表現もみられる。更には聖母の出現と関連して描かれることがある。例えば、1830年にカタリナ・ラブレがマリアのお告げとして作らせた不思議のメダイにも聖心とマリアの汚れなき御心が描かれている。 聖心の図像はまた、タトゥーを通して大衆文化の中でも広がりを見せている。バズ・ラーマン監督、レオナルド・ディカプリオ主演の映画「ロミオ+ジュリエット」(1996年)のポスター類では聖心(またはマリアの汚れなき御心)に非常によく似た後光のさす燃える心臓の図柄が用いられている。
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