統合組織設立までの経緯
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「世界野球ソフトボール連盟」の記事における「統合組織設立までの経緯」の解説
2016年リオデジャネイロオリンピックでの実施競技復帰に失敗した、野球の国際野球連盟(IBAF)は「スポーツにおける女性の地位向上」の観点から、ソフトボールの国際ソフトボール連盟(ISF)は普及度の観点から、今後、単独での復帰は困難であり、これからはお互いが歩み寄り、協力して復帰活動をしたほうが賢明であると判断。2011年10月23日、アメリカ・ヒューストンで開催された両者合同会議において、「男子野球」と「女子ソフトボール」が一つの競技としてオリンピック競技復帰を図る構想を確認するに至った。その後、IBAF会長のリカルド・フラッカリとISF会長のドン・ポーターは、復帰条件を確認するため国際オリンピック委員会(IOC)と協議を行い、また組織統合へ向けて両会長も断続的に会談を重ねた。 2012年5月22日、IBAFとISFは、「野球・ソフトボール」の男子野球、女子ソフトボールの、1競技として実施することをIOCに対して共同提案、また同年10月15日には、両競技を統括する新たな国際連盟を創設する覚書を交わし、両連盟メンバーで構成される合同委員会を設置した。10月30日、ISFがアメリカ・ヒューストンにおいて臨時総会を開き、投票により賛成多数で、IBAFと合併して新たな国際連盟を創設することが承認された。12月12日にはIBAF側でも承認され、ついに統合組織設立が決定したのとともに、この新組織の名称が「世界野球ソフトボール連盟(WBSC )」となることが発表された。 2013年4月14日、東京で開催された第27回IBAF総会(会場:グランドプリンスホテル新高輪、ホスト:NPB)において、両競技団体の統合組織「WBSC 」が、共同会長を務めるIBAFのフラッカリ会長と、ISFのポーター会長の、統合規約の調印をもって発足した。記者会見では、新連盟のロゴや、2020年夏季オリンピックでの実施競技復帰を目指したキャンペーン特設サイトの開設、スローガンに「SWING FOR THE FENCES (一発を狙え)」を掲げることが発表された。 今回の統合組織設立に対し、フラッカリ共同会長は「歴史的な日だ。重要な地点にたどり着いた」、ポーター共同会長は「もう一度オリンピックに復帰するため、われわれは一つになった」と述べた。
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