統合経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 16:46 UTC 版)
1990年代後半のセメント販売量国内シェアは、1位秩父小野田、2位住友大阪セメント、3位日本セメントであり、三菱マテリアルが4位、宇部興産が5位と続いていた。そこでセメント業界における価格競争力を維持するため、コストの約30%を占める物流部門の合理化のために宇部興産と三菱マテリアルの物流・販売部門及び研究開発部門を統合することとなった。1998年に宇部興産と三菱マテリアルがそれぞれ50%出資し、統合販売会社の宇部三菱セメント株式会社が設立された。のちに研究開発部門は2009年7月より両親会社へ移管された。タンカーやトラック、貯蔵等の物流インフラや販売会社は統合し整理され、海外向け販売も宇部三菱セメントの事業に移管されている。 国内セメント販売量は太平洋セメントに次いで2位。3位の住友大阪セメントを含めた上位3社で、日本市場の約80%を占めた。またセメント輸出量は太平洋セメントと並び日本首位となった。 宇部興産と三菱マテリアルには生産部門、研究開発部門が残ったが、生産部門においても包括的事業提携の下、協力関係にあった。 2020年9月、宇部興産と三菱マテリアルは、セメント事業および生コンクリート事業、石灰石資源事業、エネルギー・環境関連事業、建材事業その他の関連事業をすべて統合する最終契約書を締結した。 2022年4月、両社に残る生産部門、研究開発部門含め当該事業をすべて新会社のUBE三菱セメント株式会社に会社分割するとともに、UBE三菱セメントが宇部三菱セメントを吸収合併し、事業統合が完了した。
※この「統合経緯」の解説は、「UBE三菱セメント」の解説の一部です。
「統合経緯」を含む「UBE三菱セメント」の記事については、「UBE三菱セメント」の概要を参照ください。
- 統合経緯のページへのリンク