統一への動き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 05:53 UTC 版)
この二大団体の他にも、各地域に独自の盲導犬育成団体が多数存在するが、これらの団体に統一の動きがなかったわけではなかった。 旧国鉄時代の1970年代初頭までは、盲導犬を伴う鉄道車両への乗車には事前申請が必要であり、国鉄へ申請する際の「窓口一本化」のための団体として、1972年に東京盲導犬協会(現:アイメイト協会)の主導により「全国盲導犬協会連合会」が発足した。翌1973年には国鉄旅客営業取扱基準規定の改正により盲導犬の乗車が認められ、1977年には国鉄で盲導犬の自由乗車が認められ申請制度は廃止された。その後1987年の国鉄分割民営化を経て、旧国鉄への「窓口一本化団体」として設立された「全国盲導犬協会連合会」は存在意義を失い有名無実化していた。 そのため、1990年代には新たな盲導犬育成施設の連合体結成の機運が高まった。1994年6月に日本全国の盲導犬育成団体8団体が集まり、連合会組織設立準備委員会を発足。翌1995年3月には「全国盲導犬施設連合会」設立総会が開催された。参加団体は以下のとおり。 日本盲導犬協会 アイメイト協会 日本ライトハウス 北海道盲導犬協会 中部盲導犬協会 関西盲導犬協会 福岡盲導犬協会 栃木盲導犬センター(現:東日本盲導犬協会) 翌月の1995年4月1日、上記8施設により「全国盲導犬施設連合会」が設立されたが、同1995年12月に日本アイメイト協会が脱退している。 2008年6月6日、特定非営利活動法人として認可を受け「認定NPO法人全国盲導犬施設連合会」となった。2020年時点での参加施設は以下の8施設で、11施設中、アイメイト協会、日本補助犬協会、いばらき盲導犬協会は加盟していない。 日本盲導犬協会 日本ライトハウス 北海道盲導犬協会 中部盲導犬協会 関西盲導犬協会 九州盲導犬協会 東日本盲導犬協会(旧:栃木盲導犬センター)- 茨城県・千葉県に範囲を広げ改称 兵庫盲導犬協会
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