組閣の手続
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 15:35 UTC 版)
内閣を組織する(組閣)には以下の手順が踏まれる。 国会(下院:衆議院、上院:参議院)が、日本の国会議員(衆議院議員及び参議院議員)の中から新たな内閣総理大臣を指名する(内閣総理大臣指名選挙。首班指名とも呼ばれる)。 天皇が内閣総理大臣を任命する(親任式)。明治憲法・内閣官制下では大命降下があったが、現憲法下では国会の指名に基づく国事行為である。 内閣総理大臣が国務大臣を任命する。 天皇が国務大臣の任命を認証する(認証官任命式)。これにより内閣が完成する。 内閣総理大臣が国務大臣の職を指定する(補職辞令。例:法務大臣を命ずる)。 一般には組閣本部における人事選考は内閣総理大臣の任命前に行われる。つまり次期首相となる者は国会の指名を受けた者という資格において組閣の準備に取りかかることが一般的となっている。 内閣総理大臣の任命によって従前の内閣はその地位を完全に失うことになるが(日本国憲法第71条)、内閣は合議体であることを本質とすることから内閣総理大臣が一人で内閣を構成している状態は望ましくはなく、内閣総理大臣の任命の時期から他の国務大臣の任命・内閣の成立までは極めて短い期間であることが憲法上期待されていると解されるためである。 実際には内閣総理大臣や内閣総理大臣周辺などから入閣予定者に対して、組閣当日は待機するように事前連絡があり、首班指名の後、内閣総理大臣官邸に組閣本部が設置されると、順次官邸に来るよう呼び出しの電話があることが多い。その後、与党による閣僚名簿の了承や、親任式・認証官任命式が併せて行われる。 詳細は「組閣」を参照
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