組閣協議
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 08:44 UTC 版)
「2016年スペイン議会総選挙」の記事における「組閣協議」の解説
ポデモスは社会労働党に対して統一左翼も含めた左派の大連立を提案し、社会労働党のサンチェスが首相に、ポデモスのイグレシアスが副首相(英語版)となる構想を描いた。その後、スペイン国王フェリペ6世は暫定首相である国民党のラホイに首相候補となるよう指名したが、ラホイは「必要な支持を得られていない」として2016年1月22日にこれを辞退した。2月2日、フェリペ6世国王は社会労働党のサンチェスに対して組閣を要請したが、3月4日に行われたサンチェスの首相指名投票では賛成131票・反対219票の反対多数で否決された。サンチェスは歴代の首相指名投票において否決された初の人物である。 3月から4月にかけても政党間の交渉が続けられたが、ポデモスとシウダダノスは相互に反感を抱き、社会労働党=ポデモス=シウダダノスの三者による協定は不可能となった。国民党は社会労働党に対して大連立に加わるよう圧力をかけたが、後者はこのシナリオを拒否した。 すべての当事者が議会解散という結果を避けられないものだと判断したため、フェリペ6世国王は5月3日に憲法権限を行使し、議会を解散させる勅令を発した。首相ではなくスペイン国王によって議会が解散させられたのは民主化以後では初の事例である。同日にはスペイン下院議長のパチ・ロペスが解散を発表し、6月26日に再選挙が行われることとなった。
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