組織と行動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 09:02 UTC 版)
創設された当時フェメンの運動の中核を担ったのは18歳から20歳のウクライナの女子大学生だった。キエフではおよそ300人あまりが積極的な参加者として活動している。構成としては20人から40人がトップレスとなる活動家で、残る300人はきちんとした身なりで行動する。男性メンバーもわずかに存在する。デモの舞台となるのはほとんどがキエフだが、オデッサやドニプロペトロウシク、ザポリージャなどの街でも活動は行われている。 支援者は3万人と推計されており、グッズなどを販売しているほか個人からの寄付も受けている(DJ Hellは支援者の1人である)。 フツォルはウクライナでの買春の合法化に断固反対の立場である。2009年5月末には性産業でサービスを受けることに刑事責任を求めることを提案している。2012年にはウクライナで欧州選手権が開催されたが、フェメンはウクライナ政府に売春の合法化を進める動きがあると主張し、抗議活動を行った。彼らは政府と欧州サッカー連盟にウクライナにおける売春やそれを目的とした観光を問題として社会制度を整備することを要求している。 ウクライナでは暴徒行為や国旗冒涜などで刑事事件に発展し、罰金刑が科されることも起きている。フェイスブックは一時期フェメンのページをポルノグラフィの疑いがあるという理由でブロックしていた。フェメンのフェイスブックのページでは、ヌーベル・カレドニエンヌ紙にも掲載された、メンバーが血まみれのウラジーミル・プーチンやキリル1世の頭にチェーンソーをつきつけるなど挑発的な画像がいくつも閲覧可能な状態なっていた。メンバーの中にはフェメンと関わったことで家族と疎遠になった者もいるという。 ほとんどの場合抗議活動の直後にメンバーは身柄を警察に拘束されている。フェメン側の証言によればベラルーシ国家保安委員会がフェメンの活動家を逮捕し「ナイフで脅して、髪を切る」ことさえあった。また2010年初頭の大統領選挙後にヴィクトル・ヤヌコーヴィチがフェメンの活動家を恫喝しようとしたと主張している。 ロシアの首都モスクワでは2011年4月の終わりに「ルー・フェメン」と呼ばれる団体がデモンストレーションを行っているが、すぐにフェメンとは無関係の派生団体だと判明した。フェメンはロシア「統一ロシア」党がこのルー・フェメンの背後にいるとして非難している。フェメンはウラジーミル・プーチンとガスプロムに対する抗議も行っている。
※この「組織と行動」の解説は、「FEMEN」の解説の一部です。
「組織と行動」を含む「FEMEN」の記事については、「FEMEN」の概要を参照ください。
- 組織と行動のページへのリンク