組成と特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 02:24 UTC 版)
大きさの比較地球ケプラー78b ケプラー78bは半径が地球の約1.2倍、すなわち体積(球の体積は半径の3乗に比例する)は地球の約1.7倍となる。その後、アメリカとスイスの観測チームがそれぞれ別の望遠鏡による分光観測によって主星のケプラー78がケプラー78bの重力でわずかに振動する様子(いわゆるドップラー効果)を調べたところ、ケプラー78bは質量が地球の約1.7倍である事が判明した。体積と質量の値がほぼ一致するという事は組成が木星や土星のようなガスで出来たガス惑星ではなく、地球のような岩石や鉄で出来た岩石惑星である事が初めて証明された。これほど地球に組成が似た太陽系外惑星はケプラー78bが初めてである。その後の観測で質量は地球の1.86倍、半径は1.173倍で最終的な体積は地球の1.614倍になった。しかしケプラー78からわずか0.0089AUの距離をわずか8.5時間で公転している為、表面温度は1500~3000Kにもなるとされている。ケプラー78からの潮汐力を受け、内部に膨大な熱が発生し、表面は溶岩に覆われた灼熱の環境になっているとされている。
※この「組成と特徴」の解説は、「ケプラー78b」の解説の一部です。
「組成と特徴」を含む「ケプラー78b」の記事については、「ケプラー78b」の概要を参照ください。
- 組成と特徴のページへのリンク