素因数分解の可能性・一意性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 01:14 UTC 版)
詳細は「算術の基本定理」を参照 「2 以上の自然数は、素数の積で表せる。その表し方は積の順序を除けば一意である」という、素因数分解の可能性・一意性が成立する(算術の基本定理)。素因数分解の可能性から、素数全体の成す集合は、2以上の自然数全体の成す集合とその乗法からなる半群の最小の生成系である。言い換えれば、これは「素数は自然数の構成要素である」などとなる。[要出典] 素数の定義である「1 と自分自身でしか割り切れない」という条件(既約性)は、抽象代数学において、環の既約元の概念(一部の環では素元の概念と一致する)に抽象化され一般的に取り扱われる。一般の環で、任意の元は既約元の積に分解され、しかもその表示は一意であるという性質は稀有である。例えばネーター環では、任意の元は既約元分解が可能であるが、その表示が一意ではないネーター環の例はいくつも知られている。一意に既約元分解ができる環は一意分解環と呼ばれ、既約元分解は素元分解ともなる。
※この「素因数分解の可能性・一意性」の解説は、「素数」の解説の一部です。
「素因数分解の可能性・一意性」を含む「素数」の記事については、「素数」の概要を参照ください。
- 素因数分解の可能性一意性のページへのリンク