笹竜胆の紋章について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 01:18 UTC 版)
「義経=ジンギスカン説」の記事における「笹竜胆の紋章について」の解説
『中央史檀 成吉思汗は源義経にあらず』の沼田頼輔によると、源平時代はまだ紋章が確立しておらず、また紋章は朝廷から賜る物ではないとしている。従来清和源氏は笹竜胆を、桓武平氏は蝶を、藤原氏は藤を、橘氏は橘を家紋として与えたと伝わっているが、正史実録にはないことで、源平時代にはまだ源平両氏の間には紋章は用いられることは無く赤と白の色彩の軍旗で源平を区別した。ただし、その部下には熊谷直実、兒玉黨の如く、既に家紋を用いた者が無かったわけではない。吾妻鑑の文治五年の仕様書によれば、白の錬絹でこれを作り、上に『天照大神八幡大菩薩』の神號をあげ、下に鳩二羽を縫い付けたのみであって、他には何も書かれなかった。準備として下総の千葉常胤に命じて軍旗を調製した。また、公家の村上源氏、宇多源氏が笹竜胆を用いたからとて、武家の清和源氏が用いるわけはないとする。 尚、笹竜胆の紋章は義経の属する清和源氏のものではなく村上源氏のものであるとする意見があるが、河内国石川郡発祥の石川氏は、源義家(清和源氏)の子・源義時を祖とし、代々石川郡を本拠とした石川氏の家紋が、【石川竜胆】という紋である(羽継原合戦記)。笹竜胆は、村上源氏(六条・久世(くぜ)・岩倉・千種(ちぐさ)・梅渓(うめたに))以外に宇多源氏(綾小路)も使用している。 チンギス・ハーンの紋章に笹竜胆(源氏)が使われたのではないかというものがあるが、大陸には高原に笹は存在しないか、中国まで南下、亦はインドまでいかないと存在しないので、植物学の権威であるシーボルトはそのことを重々承知していたのではないか。その検証は未だなされていない。
※この「笹竜胆の紋章について」の解説は、「義経=ジンギスカン説」の解説の一部です。
「笹竜胆の紋章について」を含む「義経=ジンギスカン説」の記事については、「義経=ジンギスカン説」の概要を参照ください。
- 笹竜胆の紋章についてのページへのリンク