第8の哨戒 1943年12月 - 1944年2月
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「ハリバット (潜水艦)」の記事における「第8の哨戒 1943年12月 - 1944年2月」の解説
12月14日、ハリバットはハダック (USS Haddock, SS-231) 、タリビー (USS Tullibee, SS-284) とウルフパックを構成しマリアナ諸島方面に向かった。12月31日に北緯20度09分 東経143度52分 / 北緯20.150度 東経143.867度 / 20.150; 143.867の地点で病院船高砂丸(大阪商船、9,347トン)を確認した後、1944年1月2日には北緯21度26分 東経145度21分 / 北緯21.433度 東経145.350度 / 21.433; 145.350の地点で日本潜水艦、1月7日には北緯20度13分 東経147度10分 / 北緯20.217度 東経147.167度 / 20.217; 147.167の地点で2隻の高雄型重巡洋艦と護衛の駆逐艦2隻を発見し、1月11日には北緯11度36分 東経145度09分 / 北緯11.600度 東経145.150度 / 11.600; 145.150の地点で、トラックから日本本土へ向かう戦艦大和と護衛の駆逐艦の藤波および朝雲をそれぞれ発見したが、いずれも追いつけなかった。大和発見時には、自艦が追いつけないので他の潜水艦に迎撃してもらうよう司令部に通報した。1月14日午後、ハリバットは北緯05度28分 東経142度39分 / 北緯5.467度 東経142.650度 / 5.467; 142.650の地点で単独で航行中の駆逐艦に対して魚雷を4本発射するが、命中しなかった。グアムアプラ港を偵察していた1月19日、僚艦ハダックが空母雲鷹と瑞鳳を発見し、雲鷹に魚雷を2本命中させて撃破。雲鷹は微速航行でサイパン島に向かい、同地で応急修理が行われる事になったが、環礁に囲まれたタナパグ湾(英語版)には入れず修理作業は環礁外で行われた。ハリバットがタナパグ湾外に現れたのは、1月21日のことであったが、香取型練習巡洋艦と思しき大型艦と駆逐艦、2隻の輸送船しか見なかった。ところが、2日後の1月23日にタナパグ湾を再び偵察したところ、雲鷹の姿を見ることが出来た。しかし、上空に航空機の警戒が厳しく、また爆雷攻撃の音も聴取されたため攻撃する機会がなかった。結局この哨戒では戦果はなかった。2月2日、ハリバットは50日間の行動を終えてミッドウェー島に帰投。次回の哨戒に備えて係留中、嵐によりバラストタンクを損傷し、真珠湾で修理した。
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