第5章「その前夜(イブ)」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/30 12:20 UTC 版)
「クララ白書」の記事における「第5章「その前夜(イブ)」」の解説
学園の二大イベントの一つの文化祭が近づくものの、夏休みが明けても一向に中等科は演目が決まらない。去年の主演女優賞を獲得したしーのはもちろん本人の気持ちとは逆にキャスティングの最有力候補であった。そして特に下級生から人気のマッキーが主演男優の有力候補でもある。しかし三巻が狙うラブシーンの情報が早くも学園を駈け巡り、人気者であるしーのは発起人を別にした「桂木しのぶのキスシーンを阻止する」署名が2つも回り、新崎朱美の中劇を私物化しているという抗議文も届けられる。特に後者の存在で三巻はしーのをキャスティングできず、演目が決まらないのであった。結局マッキーと夢見で「みずうみ」を演じることになった。昨年はスターの丸井さんに釣られたものの、本来は劇に出たくないしーのはほっとする。ところが、今度はきらめきの虹子女史に呼び出され、古文研の劇に出るように要請される。ドーナツ揚げの際の借りがある上に相手役が奇跡の高城さんであったこともあり、断れず承諾するしーの。だが、当然これはセンセーションを巻き起こし、しーのは三巻達に詰め寄られるものの、古文研の劇を降板することはできなかった。さらに高城さんのファンクラブである大奥にしーのは嫌がらせを受けるが、憧れの高城さんと共演できて実は嬉しいしーのであった。しかし、一方で中劇では突然夢見が出演を渋りだした。成り行きでしーのが説得することになったが、しーのは意外な事を知る。実は夢見はしーのの崇拝者であった。そしてしーのが中劇に出ないどころか古文研で学園一のスター奇跡の高城さんと共演することを知り、駄々をこねていたのであった。しかしこれ以上強がることが出来ず、とうとう自分の気持ちを告白したのである。結局しーのが「出なさい」といったために無事夢見が中劇にでることになった。菊花はそれを聞き、さもありなんとうなずく。 文化祭前日、菊花にも嬉しい知らせが届く。投稿作品が努力賞に入ったのであった。しーの、マッキー、菊花の3人は特別にしーののルームメイトにベッドをその日だけ変わってもらい、それぞれ明日の劇での台詞や将来への希望などをてんでに語りながら夜も更けていくのであった。
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