第13話 アメリカ鉄仮面(クク・エー・キングワ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 01:59 UTC 版)
「人外魔境」の記事における「第13話 アメリカ鉄仮面(クク・エー・キングワ)」の解説
あるアメリカ海軍少将とのいさかいが原因で、アメリカ自然科学博物館を辞職した折竹は、ニューヨークで、工事中の河底トンネルの近くで子犬を拾った。犬が工事中のトンネルの方に逃げ出したので追いかけていくと、潜函工夫が折竹を止めようとする。その止め方に不審を抱き、調査を始めた折竹は、スタンダード石油のミハエル・クレミンに呼び出された。若き黒人技術者ビューフォード・デラニーが、ニューヨークとアラスカのシィウァード間を無着陸で飛行できる成層圏飛行機「魔法絨毯」号(フライング・カーペット)の開発を進めており、この飛行機にはベンゾール油に特殊な添加物を加えた燃料を使用するため、これが成功すると石油会社としては大打撃になる、というのである。そのため、石油業界はデラニーの飛行をなんとしても妨害しようとし、デラニーの暗殺すら試みていた。デラニーは、トンネル工事を請け負っているマッデン一家にかくまわれているという。 クレミンは、成層圏機が成功すれば対日爆撃に使われる、として折竹の愛国心に訴えようとするが、折竹は成層圏機を日本に持ってこようと考え、マッデン一家に接触。デラニーに対し、アラスカの巨大噴火口「霧神の入口(クク・エー・キングワ)」内に着陸することを提案する。カツマイ火山群とアニアクチャク火山の間にある世界第二の巨大クレーターである。 「魔法絨毯」号はジャーシィ・シティ郊外のリッジウェーから、アラスカを目指して飛び立った。だが、妨害工作による排気ガス漏洩のため、同乗者3人が死亡。デラニーは通信を続けたが、やがて消息を絶った。折竹は、デラニーが「霧神の入口」に到達したのではないかと考え、探検に挑もうとする。
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