第12回・第13回公判とは? わかりやすく解説

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第12回・第13回公判

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 08:35 UTC 版)

みどり荘事件」の記事における「第12回・第13回公判」の解説

被告人尋問が行われる第12回公判前日1983年昭和58年3月9日打合わせのために接見した古田弁護士に対して、輿掛は「実は、事件のあった時間寝ていて、隣の部屋にいた記憶はない」と、これまでの隣の部屋にいたことは覚えている」という供述とは異なる話を始めた古田弁護士としては半信半疑ではあったが、輿掛が強く主張するため、そこまで言うのであれば公判ではその通り話させることにした。しかし、当時徳田弁護士医療事故に関する訴訟複数抱えて多忙であったため、古田弁護士は、このような弁護方針大幅な変更について徳田弁護士打ち合わせをする時間取れないまま公判迎えることとなった3月10日第12回公判では、古田弁護士質問に立ち、輿掛の逮捕され時の状況から不利益供述に至るまでの経緯質していった。そして古田弁護士の「酒を飲んでいて眠ってしまって事件時間帯自分記憶はないというのが本当のところなんですね」という最後質問に対して、輿掛ははっきりと「はい」と答えた裁判長驚いたように顔を上げたが、この回答驚いたのは徳田弁護士も同じであった。輿掛に隣の部屋にいたという記憶はあるということはイソミタール面接での供述を軸に無罪求めるという弁護方針大前提であったことに加えて第1回・第2回公判で輿掛自身裁判長に対して認めたことであり、ここで急に供述が変わることは裁判官不信感抱かせることになるのではないか徳田弁護士怖れた。 徳田弁護士は、古田弁護士質問終わったあとに裁判長から「何かありませんか」と促されて質問立った裁判官弁護団内の不一致悟られないよう別の質問から入りそのあとさりげなく話を移して「この裁判の一番初めに言ったように、あなたが覚えている範囲では、気がついたら隣の部屋にいて、自分足元に女の人横たわっていたということは覚えていたわけですね」と質問した。輿掛はしばし返答ためらったあとに、小さく「はい」と答えた徳田弁護士畳み掛けるように「そうですね」と確認したが、輿掛はゆっくりと頷いたけだった徳田弁護士はさらに「隣の部屋立っていたという、そこは覚えていたわけでしょう」と問いつめたが、輿掛の返答は「はっきりわからんかったです」であった。この回答徳田弁護士慌てて「この法廷でも認めているから、そういう記憶はあったわけでしょう」と声を荒らげて質問し、輿掛も「はい」と答えた。このやりとりで、徳田弁護士としては何とかイソミタール面接での供述戻したとなった同年4月21日第13回公判は、輿掛に対す検察側の反対尋問であったが、多忙徳田弁護士古田弁護士や輿掛と打合わせできたのは、公判直前裁判所内でのわずか15分だけであったその場も「記憶通り話せばいい」とありきたりなアドバイス与えただけで終わった第13回公判では、検察側は当然輿掛の供述変遷追及したが、輿掛は第13回公判でははっきりと「隣の部屋にいた記憶はない」と不利益供述を完全に撤回し以降一貫して無実主張するうになる弁護団としても、これ以降捜査段階から公判初期の輿掛の不利益供述は「偽計による虚偽自白」であるとして無罪求め弁護方針転換した。これに対して検察側は直ち取り調べあたったT・H警部補証人として申請した

※この「第12回・第13回公判」の解説は、「みどり荘事件」の解説の一部です。
「第12回・第13回公判」を含む「みどり荘事件」の記事については、「みどり荘事件」の概要を参照ください。

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