第11番 嬰ヘ短調 作品104-1とは? わかりやすく解説

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第11番 嬰ヘ短調 作品104-1

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 16:25 UTC 版)

夜想曲 (フォーレ)」の記事における「第11番 嬰ヘ短調 作品104-1」の解説

1913年春に作曲同年デュラン社から出版された。初演1913年12月10日舟歌第10番、同第11番とともに国民音楽協会演奏会アルフレード・カゼッラ独奏よる。急逝したノエミ・ラロの思い出捧げられた。 ノエミ・ラロは、「ル・タン」紙の音楽批評家フォーレ支持者だったピエール・ラロ(1866年 - 1943年)の夫人で、ピエール作曲家エドゥアール・ラロ息子である。ノエミまた、1880年代パリ音楽サロン催していたアンリエット・フックス(エドモン・フックス夫人)の娘であり、アンリエットは『夢のあとで』、『ネル』、『秋』などのフォーレ歌曲初演し、フォーレ親しかった。 ともにデュラン社から出版され、同じ作品番号を持つ舟歌第10番作品104-2)と一対をなす作品であり、冒頭からきわめて美し葬送音楽繰り広げられ作曲家自身の持つ慎み深さが、よりいっそう聞き手の心を震撼させる。この夜想曲について、フォーレ次男フィリップは「純粋にエレジー風のもの」と述べている。歌曲集イヴの歌』の終曲「死よ、星くずよ」、悲歌劇『プロメテ第2幕パンドール葬礼場面、『ペレアスとメリザンド』の「メリザンドの死」、歌曲集閉ざされた庭』などと並んでフォーレ一連の「姿を変えたレクイエム」と見なされる。 曲はほぼ四声体で書かれており、多数不協和音豊かな表現力生み出している。属音上に葬儀思わせる簡潔な主題ゆっくりと現れ全曲支配する第2主題それまで部分に対して少しも対照的な効果を生み出さないコーダ至って短2度音程含んだ和音連打転調繰り返しつつ現れるが、これは夜想曲13番歌曲集幻影』、同『幻想の水平線』、ピアノ三重奏曲など、フォーレ最晩年境地を示す一連の作品通じ書法である。

※この「第11番 嬰ヘ短調 作品104-1」の解説は、「夜想曲 (フォーレ)」の解説の一部です。
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