第1次フロレンティーノ・ペレス会長時代
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「レアル・マドリード」の記事における「第1次フロレンティーノ・ペレス会長時代」の解説
1999-2000シーズン終了後に行われた会長選を経て、フロレンティーノ・ペレスが会長職に就任した。ペレスはスペイン一等地にあった旧練習場敷地であるシウダード・デポルティバの土地を売却することで前会長時代までに膨らんだクラブの多額の負債を完済。さらに毎年スター選手を獲得する補強方針を打ち出して 移籍市場を賑わせ、ロス・ガラクティコスと称されるチームを構成した。 2000年夏の移籍市場ではペレスが会長に就任した際に獲得を公約したルイス・フィーゴ を当時の史上最高額の移籍金で獲得 したほか、サンティアゴ・ソラーリ、クロード・マケレレ、フラビオ・コンセイソン、ペドロ・ムニティス、セサル・サンチェス・ドミンゲスらを獲得。2000-01シーズンはリーガ・エスパニョーラ優勝を果たす。2000年12月11日、全投票の42%を獲得してFIFA公認の20世紀最高クラブに選出された。 2001年夏の移籍市場では当時の史上最高額の移籍金でジネディーヌ・ジダンを獲得。2001-02シーズンはレアル・マドリードBからフランシスコ・パボン、ラウール・ブラボらを昇格させ、スーペルコパ・デ・エスパーニャとUEFAチャンピオンズリーグにて優勝を果たした。当時のクラブの補強やチーム構成の方針は、ジダンなどのスター選手とパボンなどのレアル・マドリードB出身の選手の共存を意味する「ジダネス&パボネス」と呼ばれた。 カシージャス M.サルガド イエロ エルゲラ R.カルロス カンビアッソ マケレレ フィーゴ ジダン ラウル ロナウド 2002年12月3日に行われた同年のトヨタ ヨーロッパ/サウスアメリカ カップ、オリンピア・アスンシオン戦のスターティングメンバー。 2002年夏の移籍市場ではロナウド、エステバン・カンビアッソらを獲得。2002-03シーズンはレアル・マドリードBからハビエル・ポルティージョを昇格させ、リーガ・エスパニョーラ、UEFAスーパーカップ、トヨタ ヨーロッパ/サウスアメリカ カップにて優勝を果たすも、シーズン終了後に監督のビセンテ・デル・ボスケは解任された。さらにクラブとの確執があった主将のフェルナンド・イエロやマケレレ、出場機会を失っていたフェルナンド・モリエンテスらも退団し、その後のチームは低迷することとなる。 2003-04シーズンはカルロス・ケイロスが監督に就任し、2003年夏の移籍市場ではデビッド・ベッカムらを獲得した。同シーズンはスーペルコパ・デ・エスパーニャにて優勝するも、リーガ・エスパニョーラは4位、コパ・デル・レイは準優勝、UEFAチャンピオンズリーグではベスト8に終わり、シーズン終了後にケイロスは解任された。 2004-05シーズンはホセ・アントニオ・カマーチョが監督に就任し、2004年夏の移籍市場ではマイケル・オーウェン、ジョナサン・ウッドゲート、ワルテル・サムエルらを獲得。しかし、シーズン途中でカマーチョは辞任し、アシスタントコーチを務めていたマリアノ・ガルシア・レモンが監督に就任するもシーズン途中で解任され、ヴァンデルレイ・ルシェンブルゴが監督に就任。2005年冬の移籍市場ではトーマス・グラヴェセンらを獲得するも、同シーズンは無冠に終わる。 2005年夏の移籍市場ではセルヒオ・ラモス、ロビーニョ、ジュリオ・バチスタ、パブロ・ガルシア、カルロス・ディオゴを獲得。2005-06シーズンはシーズン途中でルシェンブルゴを解任し、レアル・マドリード・カスティージャの監督を務めていたフアン・ラモン・ロペス・カロがトップチームの監督に就任。2006年冬の移籍市場ではアントニオ・カッサーノ、シシーニョを獲得するも、同シーズンも無冠に終わった。当時のチームは選手間の軋轢や規律の欠如をはじめとした様々な問題を抱えており、同シーズン途中の2006年2月にUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグであるアーセナルFC戦とリーガ・エスパニョーラ第25節におけるRCDマジョルカ戦での連敗により2季連続の無冠が濃厚となったため、同年2月27日にペレスは会長職を辞任した。 ペレスの辞任後、次期会長選挙までペレスの右腕と言われるフェルナンド・マルティン・アルバレスが会長職に就任するも、およそ2ヶ月後の4月26日に会長職を辞任した。その後はルイス・ゴメス・モンテハーノが暫定的に会長を務めた。
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