第二君が代丸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/27 15:42 UTC 版)
「第二君が代丸」は尼崎汽船が座礁した「第一君が代丸」の代船として1925年に購入した、919総トン、全長62.7メートルの船である。今日「君が代丸」として語られるのはこの「第二君が代丸」である。 前身はソビエト連邦政府から購入した軍艦「マンジュール」(ru)で、帝政ロシア時代の1886年に建造された排水量1224トンの砲艦であった。日露戦争期には太平洋艦隊所属艦として中立の中華民国にいて、武装解除されていた。日露戦争後には戦列復帰して、ロシア革命後にはソ連海軍でも使用されていた。なお、仁川沖海戦で沈んだ「コレーエツ」(en)は同型艦。 購入後に大阪で貨客船へと改装し、1926年に大阪-済州島間に就航した。元軍艦ということで、船首に衝角が突き出した商船としては特異な姿であった。「第二君が代丸」は既に船齢44年と老朽船の部類に属したが、その後20年間就航した。1945年4月、安治川付近にあったところをアメリカ軍の空襲を受け沈没した。一方、アメリカ海軍の公式年表によると、6月1日の大阪大空襲の際にB-29爆撃機により撃沈となっている。
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