竹富町役場移転問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/27 14:53 UTC 版)
「大原 (竹富町)」の記事における「竹富町役場移転問題」の解説
竹富町は旧八重山村を分村して発足した1914年から1938年まで村役場を琉球王国時代に八重山列島一帯の番所を統括する蔵元が置かれていた竹富島に設置し、これが村名の由来となったが1938年に島同士の往来が不便であったことを主な理由に、村外の石垣島へ役場を移転。以後、現在に至るまで町外に役場を置く特殊な体制が採られている。竹富町と同様に役場を自治体の外に常設しているのは、鹿児島県鹿児島郡三島村と十島村(いずれも鹿児島市に役場を設置)だけである。 役場が町外にあることで職員の多くが石垣市に住民票を置いており竹富町に税収が入らないことや、役場を誘致することで町内の人の行き来を活性化させることなどを主な目的として石垣市から大原に町役場を移転させる構想が古くから存在し、2002年には町議会でが町役場庁舎の早期移転を求める決議が賛成多数で可決されている。 これに対し、竹富町の財政状況への不安や石垣市へ買い出しに行く際に役場へ立ち寄る生活スタイルが定着していること、台風で石垣港と町内各島を結ぶ航路が欠航した場合など緊急時の対応に不安があることなどを理由に移転に反対する声も根強く[要出典]、町長選挙や町議会議員選挙においても毎回、役場移転が大きな争点となってきた。 2015年11月30日に実施された新庁舎の建設場所を問う住民投票では、大原への移転賛成が1,459票(55.2%)を集めて、過半数を占めた。住民投票の結果に法的な拘束力はないものの、住民投票条例では町長及び町議会は投票結果を尊重するとされており、 。川満栄長竹富町長は、2017年度中の新庁舎着工を目指すとしている。
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