役場移転
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 07:05 UTC 版)
役場が町外に所在することに対しては長年町内で賛否が分かれ、町長選挙や町議会議員選挙においても「役場移転」が大きな争点となってきた。このうち、役場の町内移転を求める町民の意見では主として以下の理由が挙げられていた。 役場が町外にあることで町の職員はほとんどが石垣市に居住しており、竹富町に税収が入らない。 役場を町内に置くことで町に属する島同士の往来が活発となり、経済効果が期待される。 こうした移転推進の意見を受けて、1963年(昭和38年)及び2002年(平成14年)に町議会で町役場の早期移転を求める決議が賛成多数で可決され、特に西表島東部の大原地区や豊原地区が具体的な候補地として挙げられた。これに対し、町内の各島を結ぶ航路のほぼ全てが石垣港に発着していることから、台風で船が欠航した際の緊急対応への不安や、石垣市との市町合併を推進すべきであるとの理由で役場の町内移転に反対する意見も根強く存在した。このうち、市町合併に関しては2003年(平成15年)に住民発議で石垣市・与那国町との合併協議会に参加し(与那国町は2004年(平成16年)に離脱)、石垣市と対等合併して新市名を「八重山市」とすることで一旦は合意したものの、協定調印後に町議会で2度にわたって合併議案が否決され、計画は白紙撤回されることになった。
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