町役場移転問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 05:44 UTC 版)
2021年現在、町役場のすぐ南側を隣接してJR西日本山陽本線が走っているが、広島県とJRの間でこの周辺の区間の広島都市圏東部連続立体交差事業(高架化)が決定している。この事業に関連して町役場の移転が必要となったことから、2010年代を通じて長い議論が行われた。当初は、2012年度末までの移転が計画されていたが、移転先を決める作業が難航。財政難を理由に2013年8月には事業の中止が決定したが、2015年になって再度高架化と町役場移転先の論議が始まった。 移転候補地としては、 現在の町役場付近に移転する案。 JR海田市駅南口にある千葉倉庫を撤去し、移転する案。 幸町の海田中学校横にある旧町営プール跡地に移転する案。 南昭和町の旧広島県海田庁舎跡地に移転する案。 の4案が出されていた。移転に掛かる費用は、1案が15億4000万円程度、2案が19億1000万円程度、3案が18億5000万円程度と概算された。 当初町議会議員の多くが3案を支持し、無作為の町民アンケートでも過半数には届かなかった(43.3%)ものの、3案の中では最多の支持を集めた。その後町議会は3案から支持を乗り換え、4案での移転を求める決議を採択したが、山岡寬次・前町長は否定的であった。 2015年11月に投開票が行われた町長選挙で、合同庁舎跡地への移転を推進する元町議の西田祐三が、4選を目指した山岡寬次を下し初当選を決めた。そして2018年3月、町議会で旧広島県海田庁舎跡地に新庁舎を移転する決議案を可決した。なお、新庁舎整備基本計画における新庁舎建設の概算事業費は、約35.4億円~約39.7億円の間としている。
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