竹宮流柔術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 17:13 UTC 版)
古流の柔術。日本にわずかに残る実戦柔術。その体系は常に生死を考慮した存在であり、体術のみならず、隠し武器および闘っている場所にある全ての物を利用して闘うことにまでいたる。「虎王」他、数々の奥義を持つ。 泉宗一郎(いずみ そういちろう) 竹宮流柔術の宗家。娘は泉冴子。丹波文七と立会い敗北を喫している。しかし、老いにより武道家としてのピークを過ぎる前に全力で闘えたことに対して丹波文七に感謝しており、後に竹宮流の技を伝授している。また、北辰会館の選手にも顔が効くらしく、姫川勉、堤城平とは旧知の仲である。引退した身でも常に道着を持ち歩いており、北辰空手トーナメントで奇縁にも出会った藤巻に、その道着を託した。得意、使用技 虎王 藤巻十三(ふじまき じゅうぞう) 泉宗一郎の弟子であり、竹宮流柔術の使い手。かつて泉冴子を襲った強盗を殺害し逃走したために指名手配される身に。冴子には偏執的で歪んだ愛情を持ち、冴子に認められたいということが彼の闘いの動機でもあり、丹波文七、姫川勉、そして松尾象山を倒すべき敵として狙っている。同時に竹宮流であるという自負心の強さを持ち、宗一郎が丹波に虎王を伝授したと知ったときは激怒した。北辰空手の実力者を闇討ちにかけて丹波をおびき出し、松尾象山に野試合を仕掛けるなどしていたが、やがて松尾一門を倒すという志を同じくした長田に竹宮流を伝授する。トーナメント前夜、追われている身を自覚していた藤巻は一方的に長田へ絶縁を宣言するが、変装をした上でこっそりトーナメントを参観しており、長田が窮地に陥る場面で思わず変装を取ってしまい、さらには決勝戦において、虎王を極めながらも敗北を喫した長田を目の当たりにした藤巻は、観衆の中にもかかわらず、名乗りを上げて姫川勉に勝負を挑む。姫川に地被りを喰らわせるもいま一歩のところで一本は取れず、壮絶な打ち合いになり飛び蹴りを繰り出すもそれを利用する投げ技を受け敗れた。泉宗一郎にその才能を光ある場所で闘えないことを惜しまれる程の実力者。大会終了後は泉宗一郎、松尾象山から自首を薦められ、一旦は承諾するも結局は藤巻(自分)らしさを尊重し警察をなぎ倒して逃走した。 モデルとなっているのは10代の新弟子時代の千代の富士。得意、使用技 虎王 地被り 櫓落とし
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