競泳水着規定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 22:58 UTC 版)
国際水泳連盟は、公式大会に関して競泳の水着について細かい基準を定め、それらが全て満たされた条件で行われたレースに限り記録を公認している。 中でも近年重要な意味を持っているのが水着に関する規定で、日本水泳連盟を始め各国の水泳連盟が規定を準用しているが、2008年にレーザー・レーサーをめぐる騒動が起こって以降、この水着規定の変更とその運用に際して、数値の根拠に乏しい規定、不明瞭な水着承認プロセスなどで各国の水着メーカーを混乱状態に陥らせている。2009年4月から5月にかけて、その時点での世界記録を上回る記録を出したものの、着用していた水着が当時承認申請中であり、水着がのちに承認されなかったことで世界記録として公認されなかった事例が6件あった。 2009年の世界選手権期間中に行った総会で、水着に関する明確な基準を定め、公式大会における承認水着着用義務を設けた。公開されている概要は以下の通り。(下記は競泳用水着の基準) 男は上半身裸、水着は上限が臍の下、下限が膝の上。 女は上限が肩、下限が膝の上だが、首・肩・腕を覆ってはいけない。 サポーター、ブラカップを含め重ね着は禁止。承認水着のみを着ること。 体や水着へのテーピング禁止。絆創膏も剥がすこと。 素材は織布に限る。細かい技術規定有り。 認可した水着にはFINAが承認バーコード(通称:FINAマーク)を付与し、これを受けたら以後その水着にはいかなる手も加えてはならない(承認した時の状態のままで販売・使用する)。右の写真では左臀部にバーコードが見える。 承認水着のデータベースはリストとして公開し、随時更新する。 なおFINAでは、その規約で「身に着けるもの全てにこの規定を当てはめる」としており、水着以外にもゴーグルとスイムキャップが審査対象となっている。但し運用の関係上当面は水着のみ先行してレースチェック対象としている。
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