競泳選手としての特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 05:04 UTC 版)
長いリーチ(ウィングスパン) リーチが186cmあり、171cmの身長に対して108%にあたる。これはリーチが長いことで有名なマイケル・フェルプスの105%(身長193cmでリーチ203cm)や、メリッサ・フランクリンの104%(身長185cmでリーチ193cm)と比較しても特筆すべき長さと言える。 少ないストローク数 長いリーチを生かした大きなストロークが武器であり、その回数は成長とともに減少している。 100mバタフライのストローク数は、2015年1月の「45」から2016年には「40」に減少。50m自由形においても、2014年に「44」だったストローク数が、2016年2月には「37」まで減少している。さらに100m自由形のストローク数は「71」で、これは男子選手の平均値である73を下回っている。 元競泳選手の萩原智子は、池江のストローク数の少なさを「彼女が腕を2回転させている間に、周りの選手は3回転させている」と表現し、「1ストロークごとにより遠くの水をつかみ、押し切ることができており、その事が水の抵抗が少ない泳ぎとも繋がっている」と分析している。 水の抵抗が少ない泳ぎ方 さらに萩原は、疲労がたまるレース後半には必ずしも有利に働かない長い手足を、池江が16歳にして使いこなしている点に着目。「それだけの体幹や筋肉、柔軟性がある証拠」とし、「体が水面に良く浮いており、抵抗が少ない泳ぎであることを証明している」と述べている。 同じく元競泳選手の伊藤華英は、池江の泳ぎを「見たことがない泳ぎ方。見た感じ楽そうというか、どこに力が入っているのかなという泳ぎ」と表現し、「首に力が入らないで脇の下を使いながら楽に水をつかんで後ろに持っていく作業ができている」と指摘した。その上で、「水の中を滑るように腕も足も一体となって泳いでいる」とその特異性を評価した。 両名とも池江の特殊な泳ぎ方のルーツは幼少期の鉄棒や雲梯にあるのではないかと推測しているが、池江本人はその事に関して否定的である。
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