空想的な考察
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 20:48 UTC 版)
オリジナルの体験談ではきさらぎ駅の正体が明かされることはなかったが、以後ネット上にはその真相を巡って様々な空想的考察が語られている。 当初は、体験談の内容からきさらぎ駅が静岡県内にあるものと考えられていたが、その後福岡県など全国各地で目撃情報が相次いで寄せられた。多くの体験談では時間の歪みやGPSの異常などの異変も報告され、この世界とは別の異世界に存在するとする説が主流になっている。きさらぎ駅以外の各地の都市伝説で語られる架空の駅も同様に異世界に存在するものとされており、吉田悠軌、朝里樹、田中俊行など怪談都市伝説の専門家の間ではこれらを総称して「異界駅」と呼ぶことがある。 初期には、きさらぎ駅やその他架空の駅の体験は恐怖の対象とされ、オリジナル投稿者「はすみ」が以後の消息を絶っていることから、一度降りてしまうと生きては戻れないものとされていた。しかし、その後の体験談では一度迷い込んだ後に生還したとの報告も寄せられ、何かを燃やして煙を出せば戻って来られるなど、オカルト的な関心からの考察もなされるようになった。さらに2018年に投稿された体験談では、異界の車掌や住民の善意により無事生還したとの報告もなされ、体験談や考察は恐怖よりも異世界を旅するロマンに重点が置かれるようになっている。 なお、「きさらぎ駅」の漢字表記はオリジナルの体験談では明らかにされておらず、ネットではオリジナル通りのひらがな表記が正規のものとして定着している。中国語では「如月車站」という表記が一般的で、日本でも「如月駅」と表記している体験談がある。また「鬼駅」など他の表記も一部の体験談や考察で見られるが、広く認められたものではない。
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