科学的業績・発明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 03:05 UTC 版)
「ベンジャミン・フランクリン」の記事における「科学的業績・発明」の解説
フランクリンは科学や発明に興味を示し、独学で様々な業績を残した。 ライデン瓶の実験を知り、電気に興味を持つ。1752年、雷を伴う嵐の中で凧をあげ、凧糸の末端にワイヤーで接続したライデン瓶により雷雲の帯電を証明するという実験を行った。また、雷の電気はプラスとマイナスの両方の極性があることも確認したといわれている。この命がけの研究結果によってフランクリンはロンドン王立協会の会員となった。この逸話は有名になったが、検証実験や同じような実験をしようとして多くの死者が出たため、現在はあまり紹介されない。この逸話が紹介される際には、「フランクリンが死ななかったのはただ運が良かっただけ」「絶対に真似をしてはいけない」という解説がほぼ必ずされている。それほどまでにあまりにも危険すぎる実験である。本人は十分に安全に考慮していたが、それでも現在からみれば自殺行為に近いほどである。詳細は「Kite experiment」を参照 避雷針、フランクリンストーブ(英語版)として知られる燃焼効率の良いストーブ、遠近両用眼鏡、グラスハーモニカなどを発明した。これらの発明に関する特許は取得せず、社会に還元した。ロッキングチェアーの考案者として挙げられることもあるが、これはフランクリン以前から存在していたもので疑わしい。 1758年にジョン・ハドリーと共に蒸発熱を使って物体を急速に冷却する実験を行い、周囲の気温が65 °F (18 °C)の状態で、温度計の球部を 7°F(−14℃)にまで冷却することができた。エア・コンディショナーに直接は繋がらないが、冷却に関する初期の実験とされる。 夏時間を考案したが、この時代には採用されなかった。
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