かくていきゅうふがた‐きぎょうねんきん〔カクテイキフフがたキゲフネンキン〕【確定給付型企業年金】
読み方:かくていきゅうふがたきぎょうねんきん
平成14年(2002)施行された確定給付企業年金法に基づいて設けられた企業年金の一種。確定拠出年金とは違い、将来受け取る年金給付額を決めておいて、そこから算出される掛け金を拠出する年金制度。従来からの制度である厚生年金基金や適格退職年金において、基金の解散や企業の倒産などによって年金資産を確保できないという状況が生じたため、年金受給権保護を目的として設立された。給付額が確定している企業年金としては、これまでにも厚生年金基金があったが、これとは別に二つの枠組みが作られた。(1)労使が合意した規約に基づいて企業が生命保険会社・信託会社などの外部機関と契約、年金資金の管理・運用を任せる形態を規約型企業年金という。また、(2)企業とは別の法人格の基金を設立して、そこで資金を管理・運用する形態を基金型企業年金(企業年金基金)という。厚生年金基金とは違い、厚生年金の代行は行わない。確定給付企業年金。確定給付年金。確定給付型年金。DB(defined benefit plan)。→企業年金連合会 →代行返上
確定給付企業年金(かくていきゅうふきぎょうねんきん)
確定給付企業年金
確定給付企業年金(かくていきゅうふきぎょうねんきん)
確定給付年金
(確定給付企業年金( から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/05 05:23 UTC 版)
確定給付年金(かくていきゅうふねんきん、DB制度:Defined Benefit Plan)は、給付額が制度資産の利回りに直接基づかず、加入者の勤務期間や給与などの要素に基づく計算式によって規定される年金制度のことである。日本においては、確定給付企業年金法に基づく確定給付企業年金(Defined Benefit Corporate Pension)を指すものとして用いられることがある[1]。また、支払い方法が年金であるものに限られるものではなく、一時金制度であっても、DB制度とされる。DB制度には、制度資産を積み立てる場合と積み立てない場合があるが、積み立てる場合には、掛金は数理的な(actuarial)方法に基づいて設定されることが、国際的には通例である。確定給付企業年金では、適切な年金数理に基づいた積立てが必要とされる。この場合、予定通りに制度資産の利回りが確保できない、長寿により予定した額よりも多くの資金が必要となる、といったように、年金数理で用いた各種の予定と実際の状況が異なる場合や、予定の変更をした場合には、追加の掛金を拠出する必要がある場合や、逆に、掛金の引下げが可能な場合がある。
- ^ 確定の語は、Definedを訳したものと思われるが、本来は、定義されているの意味である。
- ^ 確定給付企業 - 年金設立形態別制度数、加入者数の推移
「確定給付企業年金」の例文・使い方・用例・文例
確定給付企業年金(と同じ種類の言葉
- 確定給付企業年金(のページへのリンク