確定的影響

デジタル大辞泉

かくていてき‐えいきょう〔‐エイキヤウ〕【確定的影響】

読み方：かくていてきえいきょう

放射線被曝が人体に及ぼす影響を分類する概念の一つ。放射線量がある閾値(いきち)を超えた時に確実に症状が現れ、放射線量が高いほど症状が重くなるような影響を指す。脱毛、皮膚障害、白内障などの症状があり、細胞死に起因するものと考えられている。→確率的影響

原子力防災基礎用語集

確定的影響

ある一定の放射線量（これをしきい値という）を超える被ばくをした場合にだけ現れ、受けた放射線の量に依存して症状が重くなるような影響。大量の放射線を受けた結果多数の細胞死が起きたことが原因と考えられる。症状の現れ方には個人差があるが、ほぼ同じ程度の線量の放射線を浴びた人には、同じような症状が現れる。 確定的影響には、急性の骨髄障害、胎児発生の障害（精神遅延、小頭症）、白内障などが含まれる。 「確率的影響」の項を参照

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確定的影響（deterministic effects）

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/03/21 03:14 UTC 版)

「放射線障害」の記事における「確定的影響（deterministic effects）」の解説

ガン、遺伝的影響以外のすべての影響。

確定的影響（deterministic effects）

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/03/21 03:14 UTC 版)

「放射線障害」の記事における「確定的影響（deterministic effects）」の解説

主たる症状：皮膚の紅斑、脱毛、奇形など（ガン、遺伝的影響以外のすべての影響） 閾線量：存在する 主に関連する他分類：臨床医学的分類:身体的影響大量の線量を受けると、組織・臓器を構成している細胞の多数が細胞死などにより機能喪失をしてしまう。確定的影響は組織・臓器を構成している細胞の多数の機能停止による、その組織・臓器としての機能不全を原因とする影響である。物理的に細胞死することが原因であるので、その影響は確定的である。 その障害発生の仕組みから、確定的影響は影響の発生する最小線量である閾線量（threshold dose）が存在し、閾線量以上の被曝線量の増加とともに、重篤度（severity）が上がり、発症率も100%に達するまで増加する。 なお、確定的影響の閾線量は吸収線量（単位:グレイ[Gy]）で表示される。 「放射線医学#しきい線量と影響の事例」も参照