(1)急性放射線障害の発生した時期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 03:14 UTC 版)
「放射線障害」の記事における「(1)急性放射線障害の発生した時期」の解説
人工的に放射線が利用されるようになったのは、1895年のウィルヘルム・レントゲンによるX線を発見に始まる。放射線利用の歴史は放射線障害の歴史でもあったが、その初期においては、放射線によって人体に悪影響が生じる(放射線障害が発生する)という認識が存在しなかった。 1896年にはX線による急性の皮膚障害、目の痛み、皮膚炎を伴わない脱毛、火傷などの発生が報告された。その後、白血球の減少、貧血など造血臓器の障害など今でいう確定的影響が認識されるようになった。 この時期以降の放射線防護 この時期においては、そもそも放射線によって人体に障害が発生するという放射線障害の認識自体が希薄であり基準も存在しなかった。この時期以降の放射線防護とは概ね X 線などの放射線を一気に閾線量以上に浴びない(早期の確定的影響を避ける)ということであったと言える。
※この「(1)急性放射線障害の発生した時期」の解説は、「放射線障害」の解説の一部です。
「(1)急性放射線障害の発生した時期」を含む「放射線障害」の記事については、「放射線障害」の概要を参照ください。
- 急性放射線障害の発生した時期のページへのリンク