破棄決定後の動き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 16:57 UTC 版)
「中距離核戦力全廃条約」の記事における「破棄決定後の動き」の解説
2019年6月28日に行われたアメリカとロシアの首脳会談では、「21世紀の軍備管理モデル」の検討を開始することで一致。新たな核軍縮の枠組みの模索が始まった。アメリカ側は、中国も加わる3カ国の条約を結ぶ意向を示していると伝えられたが、中国側は報道官のコメントを通じ「協議に参加する前提も基礎的条件もない」として事実上拒否する姿勢を示した。同年8月3日、オーストラリアを訪問していたアメリカのマーク・エスパー国防長官は、記者会見でアジアに中距離ミサイルの配備を希望するコメントを出し中国側を刺激。これを受けて同月8月5日には、オーストラリアのスコット・モリソン首相がオーストラリアに中距離ミサイルを配備することはないと発表した。 2019年8月19日、アメリカは、条約により禁じられていた地上発射型巡航ミサイルの、また12月12日には中距離弾道ミサイルの発射実験を行なった。これに対してロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンも、国防省他に対し“脅威の分析と然るべき対抗措置の準備”を指示した。
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