研究品質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/27 13:58 UTC 版)
Bakkerによる2013年の批判的吟味によれば、EFTの支持者たちは、EFTのメカニズムが不明瞭であるにもかかわらず、科学的信頼性の追求に強い興味を持ち有効だと説明しようとしてきた。しかし、BakkerによればEFTの有効性は、プラセボ対照試験のような質の高い研究によって全く確認されていないとされた。 一方で2016年のシステマティック・レビューでは、14のランダム化比較試験 (RCT) が見つかり、比較対照となった治療の効果の大きさを考慮しても、EFTに不安を減少する効果が確認された。EFTとほかの治療法とを比較するための証拠は欠けているとされた。同年のうつ病に対してのシステマティック・レビューでは、12のRCTがあり効果が確認された。2017年のシステマティック・レビューは、PTSDに対する有効性を評価し、7つのRCTがあり効果が確認された。偽のタッピングを行った活性プラセボを用いた複数の対照試験のメタアナリシスから、真のタッピングの方が高い効果を示した。 個別の研究である。2011年にPTSDに対して、EFTをEMDRと比較するRCTが行われた。対照群の設置を補うために両方の治療グループは治療前に8週間の待機が行われ症状に変化がないことが確認された。どちらの処置を受けたグループも似たような改善が見られたが、顕著な臨床的変化はEMDRのほうが少し高かった。著者たちは、EFTには瞑想・催眠のような性質があるため、効果がどんな要因によるものであるかさらに研究することを提言している。 EFTに肯定的な研究は、Counseling and Clinical Psychologyや、International Society for the study of Subtle Energies & Energy Medicine Journalに発表されたものや、Daniel J. Benorら、Wells Sらによるものがある。
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