看護婦教育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 16:13 UTC 版)
1911年に救護員生徒教育資料が日本赤十字より教師のために発行され、その前1910年に甲種看護教程が生徒のために発行された。第1編は「修身の要領」があり、1896年に編纂された日本赤十字看護学教程と等しい。第2編は赤十字事業の要領、第3編は陸海軍勤務要領、第4編は人体の構造、第5編は包帯法で、詳しく述べてある。第6編からは看護法、伝染病患者や精神病患者、妊婦、乳児などはそれぞれ章を設けている。瀕死者の看護と死後の処置が最後の章である。第7編は医師への介助、第8編は手術介助、第9編は外傷の種類と治療法、第10編は救急事態の処置法、第11編は伝染病および当時よくみられた疾病の知識、第12編は消毒法、第13編はあんま法。第14編は衛生、第15編は医療器具類、第16編は薬剤の知識、第17編は患者の運搬法で担架の記述が中心になる。一つ一つの記述は短く、内容も端的であり、授業のなかで、くわしい説明がなされた。
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