包帯法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 15:32 UTC 版)
救急医療の場面では、三角巾を巻軸包帯の代わりにさまざまな折りたたみ方で、圧迫止血材、吊り具、頭部の保護などに用いる。その基底にあるべきものとして、創傷、捻挫、骨折などの傷病治療のために患部に各種衛生材料、各種器具類を装着する手技、方法を包帯法と呼び、日本赤十字社が救急法の講習で指導しているものが広く普及している。その主な目的は次の2つである。 患部の被覆、保護、圧迫。すなわち汚染、外力から創部を保護し、腫脹、出血部についてはこれを圧迫する。 患部の固定、支持、牽引。すなわち捻挫、脱臼、骨折を安定化させ、疼痛を緩和させる。 上記1のための包帯法としては、材料に巻軸帯、布はく帯、弾性巻軸帯、絆創膏帯を用い、手技では四肢に環行帯、蛇行帯、らせん帯(走行帯)、折転帯を、関節部に8字帯を用いる。この特殊型にヒポクラテス帽子帯、眼帯、提乳帯がある。三角巾、四角巾などによる布はく帯は全身に用い、巻軸帯としても応用される。この特殊型には腹帯、T字帯、スカルテタス帯、多尾帯がある。 上記2のための代表的な包帯法としてはギプス包帯、副子包帯が挙げられる。この特殊型にコルセット、頚部固定カラー、クラビクルバンドがある。 基本包帯法としては、環行帯、螺旋帯、折転帯、亀甲帯、麦穂帯がある。
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