頭部の保護
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/11 05:17 UTC 版)
スキー場では、転倒による急性硬膜下血腫、衝突による脳挫傷や外傷性ショックが発生することがある。頭部外傷の予防から帽子をかぶる事が望ましく、なるべくならヘルメットを着用する事が特に望まれている。 スキーヤーまたはスノーボーダーの1000人・日あたりの負傷に関して、スイスでは約3.5件、ノルウェーで1.5件、米国バーモント州は1.9件、およびカナダでは2.5件と報告されている。米国では、死亡率は来訪100万回あたり約1件、その半分以上が頭部外傷に関連している。頭部外傷の割合は、スキーによる負傷で15%、スノーボードによる負傷で16%と推定されている。頭部外傷の74%はスキーヤーが雪に頭をぶつけたときに、10%は他のスキーヤーとの衝突時に、13%は対物での衝突時に発生している。 ヘルメット着用者はサイズがフィットする物でゴーグルと相性が良いものを選ぶのが良く、着用前の点検は欠かせない。スキー用に限らず全てのヘルメットに言える事だが、一度でも衝撃を受けたヘルメットは衝撃吸収力が損なわれている事から着用しない方が良い。また、安全上分解・切削・加工等の改造を行ってはならない。
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