相次ぐ議員追放・辞任と最高裁判決
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 06:06 UTC 版)
「ボリス・ジョンソン」の記事における「相次ぐ議員追放・辞任と最高裁判決」の解説
2019年9月3日、さらなる離脱期限の延期なら「ノタレ死“DEAD IN A DITCH”のほうがマシ」と述べるジョンソンは元閣僚(フィリップ・ハモンド)、チャーチルの孫、最年長の現職議員らをふくむ21名を強行離脱を避けるために政府に反抗したとして保守党から解任した。彼らは、内閣初の重要な投票でジョンソンを敗北させ、政府だけが新しい法律を提案できるとする庶民院の規定を無効とした。また、野党とともにEU離脱期限(デッドライン)を既定の10月31日から2020年1月31日まで延期するよう求めるとした。つづく5日には閣外大臣を務める自身の弟ジョー・ジョンソンもツィッタ―上で辞意を表明、庶民院議長バーコウも10月中の退任を発表した。21名もの追放処分は前例のない処置とされ、その動機に関してエリザベス女王を誤解させたことも併せてメディアに非難された。ジョンソンの強行路線は逆に反対派の抵抗を強める結果となった。 9月24日、イギリス最高裁判所は先のスコットランド高裁での判決同様、議会閉鎖は「違憲」で「無効」である旨の判決を下し、議長ジョン・バーコウは25日の議会再開を宣言した。これにより強行離脱も辞さないとしたジョンソンの目する10月末までの離脱はより見通しづらい状況となった。しかし12月の総選挙で保守党は圧勝し、2020年1月31日をもってイギリスはEUからの離脱を果たした。 「イギリスの欧州連合離脱」も参照
※この「相次ぐ議員追放・辞任と最高裁判決」の解説は、「ボリス・ジョンソン」の解説の一部です。
「相次ぐ議員追放・辞任と最高裁判決」を含む「ボリス・ジョンソン」の記事については、「ボリス・ジョンソン」の概要を参照ください。
- 相次ぐ議員追放辞任と最高裁判決のページへのリンク