盛岡城跡公園芝生広場再整備計画(岩手公園PFI)
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2019年4月、盛岡市は上記の史跡隣接区域にPFI事業者による商業施設整備計画を発表した。8月には市公園みどり課の人選による関係者懇話会が開催された 。2020年度は当該区域の樹木伐採が予定されていたが、9月上旬の文化庁との協議で「樹木を伐採しても、史跡に指定されている城郭の前に眺望を遮る施設が建つのでは意味がない」と補助金の交付に難色を示されたことから、盛岡市は同区域の伐採計画を2021年度以降に先送りすると発表した。盛岡城跡整備委員会の委員からも「文化庁からストップが掛かるとは衝撃的だ」「芝生広場には遺構が埋まっている。開発決定前に調査すべきだった」「基本計画を覆す事業案はおかしい」などといった不満が噴出した。文化庁の指摘に対して盛岡市の高浜康亘都市整備部長は、「施設が建っても整備基本計画書に記載された視点場からの眺望は十分確保される」と主張。市公園みどり課は「整備基本計画と岩手公園PFIの整合性に問題はない」としている。 また同区域は今後遺跡が出土した場合、開発が規制される国の史跡に追加指定される可能性があり、日本城郭史学会盛岡支部の神山仁支部長は「芝生広場は市内に唯一残された武家屋敷跡」と解説。文化財が眠っている可能性があるとし、別の研究者も「芝生広場部分は一般的な日本の城郭の『三の丸』に該当する重要な区域」と指摘し「発掘すれば何らかの発見があるのではないか」と語るが、市公園みどり課の森勝利課長は「現時点で史跡に指定されていないので、施設を建てても問題はない。民間事業者には文化財出土の可能性を伝えているし、遺跡を傷つけないよう建設することも技術的に可能」との見解を示している。
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