白浜の海女
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/14 19:36 UTC 版)
海女の大半が農業との兼業で現在50歳から60歳代約400人が活躍している。5月1日から9月10日の解禁日には海に潜り、アワビ・天草などを採っている。漁具はまげ樽(醤油樽のような形で直径30cm、深さ25cmの浮樽で下部に15から20cmの錨網といわれる5mmの丸のロープをつけてある)に、すかし(獲物を入れる網袋)をつけて使用。1日の出漁時間は春には1時間から1時間30分位、夏には2時間から3時間位。潜水は体力により異なるが、大体1回1分から1分30秒ぐらいである。 しかし、アワビの漁獲量の減少が進んだことから、千葉県水産部が当地でアワビの一環養殖の研究に全国で初めて着手し、岩磯の増殖溝で波の力を利用したアワビ増殖や、千葉県がアワビやヒラメなどの稚魚・稚貝の養殖を手掛ける施設を1995年(平成7年)6月に完成させるなど養殖漁業への転換を図っている。 7月には海の安全と豊漁を祈願する「白浜海女まつり」が行われ、松明を持つ海女の夜泳、花火大会、子供たちのまつりばやし、白浜音頭の総踊りなどが行われている。その中で海女の恰好に扮して海女らしさで競う海女コンテストがあり、現役の海女だけでなく地元の女性や一般観光客も飛び入り参加できるイベントでもある。
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