発明家として、企業家として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/10 18:15 UTC 版)
「ニルス・グスタフ・ダレーン」の記事における「発明家として、企業家として」の解説
ダレーンがまず研究したのはアセチレン(IUPAC: エチン)で、非常に爆発しやすい炭化水素ガスである。ダレーンはガスを吸収し安全に貯蔵・輸送できるようにする多孔質の Agamassan (Aga) を発明した。これを用いて、灯台の照明用燃料にアセチレンを使えるようにした。アセチレンを燃焼させた火はそれまでのLPGに比べると発光が強く白色であり、多くの灯台で使われた。 さらに暗くなったら自動的に点火し夜が明けたら自動的に消火する自動調節器ソルベンチル(solventil、すなわち太陽バルブ)を発明。また、'Dalen Flasher' は種火を除けば周期的に光を強めるときだけガスを消費するようにした装置である。AGA社はこれらの発明を使って、電力も不要で従来の1/10のガス消費量で長寿命で保守の工数を減らした灯浮標を製作し、航海の安全に貢献した。 1906年、ダレーンは技術主任となり、1909年にAGA社に改組されたときには社長に就任した。AGA社はダレーン式の灯台や灯浮標を製造し、1912年ごろには大きな工場がリディンゲに完成し、AGA社はストックホルムからリディンゲに移転した。スカンディナヴィアの複雑な海岸では、AGA社のブイが大いに使われ、パナマ運河でもAGA社の灯台がその全長に渡って設置された。
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