発明家としてのリンカーン
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「エイブラハム・リンカーンの前半生」の記事における「発明家としてのリンカーン」の解説
リンカーンはアメリカ合衆国大統領の中で唯一発明に対する特許権を取得した者である。その若いときにニューセイラムからミシシッピ川を下ってニューオーリンズまで船荷を運んだことがあった。その途中で船がダムに滑り込み、大変な労力を使って抜け出すことができた。さらに後年、五大湖に旅する途中で、乗っていた船が砂州に乗り上げたことがあった。これらを受けて発明したものは船腹の水面下に取り付けられる一対のベローズだった。水深の浅い場所に来たとき、ベローズを空気で膨らませることで船が浮上し、問題の地点を通過できるように考案したものだった。この発明が商品化されることは無かった。それはおそらくベローズの重量で却って砂州に嵌り込む可能性を増やしたからだった。リンカーンは自らその特許の試作品を削って試した。国立スミソニアン博物館のアメリカ史博物館にその模型が展示されている。特許第6469号 "A Device for Buoying Vessels Over Shoals" は1849年5月22日に登録された。 1858年、リンカーンは「世界史の中でも」最も重要な発展3つの1つである特許法を成立させた。「特許制度は天才の火に興味を付加するものを付け加えた」というリンカーンの言葉がアメリカ合衆国商務省北玄関の上に彫り込まれている。
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