発掘と再評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/23 04:16 UTC 版)
「あばずれ (1965年の映画)」の記事における「発掘と再評価」の解説
監督の渡辺護は2013年(平成25年)12月24日に亡くなり、翌2014年には、ユーロスペースで渡辺の追悼上映が企画され、同年10月25日 - 同月31日には「渡辺護追悼 そして『たからぶね』の船出」として、当時、現存する最古の作品とされていた渡辺の監督第2作『紅壺』が上映された。渡辺自身も、渡辺の自伝的映画『糸の切れた凧 渡辺護が語る渡辺護』等のプロジェクトを進めていた井川耕一郎も、『あばずれ』は失われたものと認識していた。渡辺自身は同作について「一生懸命、一カットずつ真剣にこだわって撮ってる。逆にそれ、今やったらできないってことがあったりするんだよ」と語っていたという。渡辺はかつて、映画監督のキャリアが同作から始まって3年経過するまで、監督第1作を超えられない、という悩みを持っていたという。 ユーロスペースでの追悼上映が始まった後で、神戸映画資料館が同年、『あばずれ』の16mmフィルム短縮版の上映用プリントを発見、同年12月5日 - 同9日に同館で行われる「渡辺護 はじまりから、最後のおくりもの。」の特集上映で同作が上映される旨、発表された。同プリントは、公開当初のスコープ・サイズではなくスタンダード・サイズであり、60分に短縮されたヴァージョンであった。 渡辺はそのキャリアを通じ、同作のリメイクとして『少女縄化粧(英語版)』(主演日野繭子、1979年6月公開)、『変態SEX 私とろける』(主演夏麗子、1980年9月6日公開)の二作を監督した。和泉聖治が監督した『パパ、私やったわ!』(主演葵由美、1976年8月24日公開)に渡辺が提供した脚本も、同作のリメイクであったという。
※この「発掘と再評価」の解説は、「あばずれ (1965年の映画)」の解説の一部です。
「発掘と再評価」を含む「あばずれ (1965年の映画)」の記事については、「あばずれ (1965年の映画)」の概要を参照ください。
- 発掘と再評価のページへのリンク