番組・映像の表示中における画角の変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/29 22:10 UTC 版)
「画角情報 (テレビ放送)」の記事における「番組・映像の表示中における画角の変更」の解説
4:3画面サイズテレビでは、4:3画角情報により4:3表示を行なうという事は画面の解像度を本来の1080iから480iに変更して4:3表示を行なう。テレビ側のスペックや機能によっては搭載画面モニターがハイビジョン用解像度になっている場合は解像度を切り替えての表示ではなくハイビジョン解像度のままで左右の余白パネル部のみをカットするパンスキャン方式で行なう事も技術的には可能だが、現状では多くの機種では4:3画面表示は480i解像度に切り替えて表示する方式になっている。解像度が変化すると画面制御技術上の関係で画面表示が一瞬乱れてしまう。従ってCMと番組(あるいは隣接する2つの番組)で表示解像度が異なる場合には、4:3画角情報を付加する事で番組の冒頭が一瞬乱れてしまう現象になる。因みにNHKではHD信号での4:3画角情報の有り無し、あるいはSD信号での画面アスペクト比の異なる信号の間、(2004年8月から総合・教育テレビで、2006年11月22日よりBS2で、同年11月24日よりBS1で実施)一時的に(いきなりではなくフェードアウトで)画面を黒くする事でこの現象の影響を回避している。但し地上波の場合は東京キー局送出信号と各ローカル局送出信号との間の切換時は単純にテレビ側の解像度切換の画面の乱れとは異なる現象になるため、画面の乱れが回避しきれない場合もある。 なお、この処置は画角情報の付加による画面切り替え制御時の他にも以下の画面同士の切り替え時にも挿入される。 アナログ放送標準映像(4:3)⇔と16:9サイズ映像を挿入した4:3レターボックス 標準映像(4:3)⇔14:9サイズ映像を挿入した4:3レターボックス 16:9サイズ映像を挿入した4:3レターボックス⇔14:9サイズ映像を挿入した4:3レターボックス デジタル放送ワイド映像(16:9)⇔4:3サイズのアップコンバート映像(16:9) 但し、教育テレビの放送開始前のアナログ放送においての画角切り替え試験やアナログ放送で16:9または14:9で放送されているときに災害・地震・津波などの緊急報道があった場合は即座に標準映像の4:3サイズに戻されるため黒画面の挿入は行われていない(BSプレミアムのアナログ放送はサイズ切換でも黒画面の挿入は行なわれていない)。
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