画風円熟期・菁々落款時代とは? わかりやすく解説

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画風円熟期・菁々(せいせい)落款時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 07:00 UTC 版)

鈴木其一」の記事における「画風円熟期菁々せいせい落款時代」の解説

弘化元年1844年)頃からは、「菁々其一」と号を改めた菁々落款に変わる。「菁々」も『詩経小雅にあり、「盛んなさま」「茂盛なさま」を指し転じて人材育成することを意味する明らかに光琳の号「青々」も踏まえており、この改号には、師抱一飛び越えて光琳射程としつつ、次なる段階進み、自ら後進育てよう目論む其一の意欲窺える。その作風は再び琳派伝統回帰する一方で、其一の個性的造形性が更に純化する傾向混在したまま完成度高めある種幻想的な画趣帯びようになった。ただし、晩年には工房作とおぼしき其一らしからぬ凡庸な作品少なからず残り、師・抱一と同様、其一も弟子代作させたと見られるまた、酒井忠学嫁いだ徳川家斉の娘喜代姫厚遇により、酒井家医師格、つまり御用絵師となり別に30人扶持賜ったとする説があるが、信頼できる一次資料にはない。安政5年64歳没する死因当時流行したコレラともいわれる法名菁々院元譽其一居士浄土宗浅草松葉町正法寺葬られたが、同寺は関東大震災中野区沼袋移転し、其一の墓もそこに現存している。

※この「画風円熟期・菁々(せいせい)落款時代」の解説は、「鈴木其一」の解説の一部です。
「画風円熟期・菁々(せいせい)落款時代」を含む「鈴木其一」の記事については、「鈴木其一」の概要を参照ください。

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