由来に関する説話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 08:19 UTC 版)
十二支像・丑(北京市・円明園) 十二支像・亥 いつ頃生まれた話かは不明であるが、世界各地に、十二支の動物に関しての類似した説話がある。細部はさまざまだが、十二支の動物を決める立場の者が動物たちを召集し、先着順に決めたという物語である。 召集した者については、 特定の人物お釈迦様 玉帝 特定されない人物神様 唐の国の神様 人間 寺の方丈 などがあり、召集した日付には 元日の朝、新年のあいさつとして。 次の新月の日。 特に説明がない普通の日。 などがある。 そしてその結果について、多くの話では次の2点で一致している。 牛は足が遅いので早めに行ったものの、一番乗りしたのは、牛の背中に乗っていたあるいは角にしがみついていた、しっぽにぶら下がっていた鼠だった。牛は悔しくて怒ったこともあれば特に気にしなかったと二つの対応があった。 猫に挨拶に行く日を尋ねられた鼠は嘘をつき、実際よりも1日遅い日を教えたため、猫は十二支に入ることができなかった。それを根に持った猫は鼠を追いかけるようになった。また猫は、1日遅れで着いたときにお釈迦様から「今まで寝ていたのか。顔を洗って出直して来い」と言われ、それからよく顔を洗うようになった。そもそも猫は召集を知らされなかったという話もある。 さらに、次のような話が追加されていることがある(必ずしも相互に整合性はない)。 鶏が猿と犬の間になったのは、仲の悪い両者を仲裁していたため。 神は「十支」にするつもりでいちど門を閉めたのだが、猪の体当たりで門を破られた。しかし猪が目を回している間に、犬が先に入ってしまった。 猪は、自分は足が速いからと油断して寝過ごし、最後になってしまった。 猪は足が速かったが、猪突猛進して門の前を通り過ぎて、最後になってしまった。 13番目の到着者について、いくつかの異なる話がある。鼬(いたち)。十二支に入れなかった鼬をかわいそうに思ったお釈迦様は、代わりに毎月の最初の日を「つ鼬(ついたち)」と呼ぶことにした。ただし実際の「ついたち」の語源は「月立(つきたち)」である。 蛙。「もう帰る(かえる)」と言って去っていった。 鹿。
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