球場内の雰囲気
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 21:33 UTC 版)
この試合での、両チームベンチ内の雰囲気について、両チームの先発投手であった今中と槙原は以下のように述べている。 (今中)あの試合は、かえってグラウンドに立っていない選手の方が元気がよかった気がします。 (槙原)自分自身はふがいない投球だったのに泣けたってのが不思議ですね。(中略)一緒にやっているチームメイトに感動しました。 球場全体の雰囲気について糸井重里は、後日、松井との対談で次「お客さんが緊張してたもんね。(中略)ワーワー騒いでいるんだけど、時々ピタッと止まる(笑)」と述べている。球場で観戦していた当時オリックス・ブルーウェーブのイチローは、「こんなすごい雰囲気で試合できるなんて、うらやましい。一野球ファンとして、のめり込んで見ました」と述べた。なおイチローは、地元・愛知県の球団である中日の応援のために巨人側とされる三塁側で観戦したが、その存在に気付いた中日ファンから代打出場を迫られ、記者席に「退避」した。関係者の著書では、「異様」という言葉が、今中『悔いはあります。』、桑田『桑田真澄という生き方』、川相『明日への送りバント』に用いられている。 先にパシフィック・リーグの優勝・1994年の日本シリーズ出場を決定し、この試合の勝者と日本一を争うこととなっていた西武ライオンズからは、当時のヘッドコーチであった森繁和をはじめ、チーム関係者も大挙して視察に訪れていた。なお、この試合で中日が勝った場合、ともに岐阜市出身の中日・高木と西武・森による日本シリーズになることに地元岐阜では期待が高まっており、中日の敗戦で実現しなかったことを残念がる声もあった。
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