現在の潮流と「メディカル・アロマセラピー」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 02:14 UTC 版)
「アロマテラピー」の記事における「現在の潮流と「メディカル・アロマセラピー」」の解説
現在の日本のアロマテラピーには、病院で補完・代替医療として行われるもの(医療系、フランス系)と、エステサロンやマッサージ店で行われるもの(美容系、イギリス系)がある。精油は雑品として販売され簡単に購入できることから、家庭や職場でも気軽に用いられており、専門家と一般市民の二極化の傾向にある。日本には最初、イギリスで行われていた美容マッサージが導入され、アロマテラピーの医学的な発展は遅れた。美容系のアロマテラピーは、アロマセラピストやエステティシャンによって施術され、アロママッサージが中心である。施術者のほとんどは医療資格を持たないため、その行為は医療とは区別され、心身のリラックスやスキンケアを目的とする。また、アロマテラピーが広く知られるようになり、精油の入手が容易になったため、個人での実践も増えている。近年では国内でも精油への科学的アプローチも以前より進み、補完・代替医療としてアロマテラピーに関心を寄せる医療関係者も以前より増えている。1997年には、臨床医を中心に組織された医療従事者の全国的な研究団体・日本アロマセラピー学会(英:Japanese Society of Aromatherapy、略称:JSA)が設立された。医学中央雑誌の看護分野の原著論文では、1996年までアロマテラピーに関するは論文はなかったが、1997年から論文数が増加し始めた。しかし、漢方などのメジャーな補完・代替医療に比べ研究者や臨床研究は少ない。また日本では 保険診療と保険外診療の併用(混合診療)は原則として禁止されているため、元々保険適用外である出産を含む産婦人科などを除き、医療の現場ではほとんど行われていない。病室の環境改善や作業療法として、また介護の現場や終末医療で利用されることがある。
※この「現在の潮流と「メディカル・アロマセラピー」」の解説は、「アロマテラピー」の解説の一部です。
「現在の潮流と「メディカル・アロマセラピー」」を含む「アロマテラピー」の記事については、「アロマテラピー」の概要を参照ください。
- 現在の潮流と「メディカルアロマセラピー」のページへのリンク