現在の新神戸オリエンタルシティ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 04:01 UTC 版)
「新神戸オリエンタルシティ」の記事における「現在の新神戸オリエンタルシティ」の解説
阪神・淡路大震災と平成不況(失われた10年)は、新神戸オリエンタルシティと親会社であるダイエーに甚大な打撃を与えた。特に、オリエンタルパークアベニューが新神戸OPAになって以後、入居店舗が次々と撤退し、フロアの至る所が「改装中」とされ、客足も落ち込み、もはや商業施設としては機能しなくなるほどであった。ダイエーグループ(オレンジフードコート)が運営していた地下3階の天津美食街さえも、閉店せざるを得ない状況になった。 2002年に新神戸OPAは消滅。跡地は「新神戸オリエンタルアベニュー」として整備された(ただし地元の人々の間では現在でも新神戸オーパと通称されることもある)。この間、新神戸オリエンタルホテルや新神戸オリエンタル劇場については、長期休業することなく営業が継続されている。 ダイエーが産業再生機構の支援を受けての再建を行うにあたり、2004年2月に新神戸オリエンタルシティは当時所有していた株式会社福岡ドームからモルガン・スタンレーに売却され、ついにダイエーの手から離れた。売却後、施設を運営する法人新神戸オリエンタルホテルが設立され、全面的な改装が行われた。一時期は景気回復も追い風となって商業施設はほぼ埋まり、新神戸オリエンタルシティがつくられた当初のコンセプトや雰囲気を、まったく同じではないものの取り戻しつつあった。 2019年9月現在、地下2階、地下1階は閉鎖、1階は面積の約6割以上、2階は約5割、3階は約3割が空き店舗となっており、1階など一部では改装工事が行われている。JLLモールマネジメント(運営管理会社)の努力により一部に新たなテナントも誘致されているものの、現地に掲示されたフロアマップは古いまま更新されていない(ウェブサイトが運営管理会社ではなくビルの所有会社の管理下にあり、手が出せないためであり、公式サイトには正しい情報が反映されている)。 なお、1階の新神戸ロープウェー乗り場への通路入口脇の外壁に「よい品を どんどん 安く より豊かな 社會を」という、中内功の直筆が刻まれた石板が設置されている。また、アベニューの以下の店舗はかつてここがダイエーグループだった名残である。 地下3階のグルメシティ新神戸店(旧ダイエー新神戸OPA店) 地下1階のパチンコパンドラ新神戸店 - 2006年にダイエーグループを離脱、2018年に撤退。
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