猫神ブバスティス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 03:12 UTC 版)
「クトゥルフ神話の猫」の記事における「猫神ブバスティス」の解説
エジプト神話の猫神バステトの異称が、ブバスティスである。ブバスティスとは、もともとバステトが崇拝された都市の名前だったが、転じて神名となった。 バステト(ブバスティス)は、エジプト神話において、猫の頭をした女性として登場する。エジプト神話には、ライオンや雌ライオンの頭を持った神が他にも登場し、バステトと同一視されることがある。当初はネコ科動物らしい攻撃性の高い面が強く、時代を重ねて温厚な守護の神へと変わっていく。バーストが崇拝された都市ブバスティスは、猫のミイラの主要な保管地であった。 詳細は「バステト」および「ブバスティス」を参照 クトゥルフ神話においては、この神はバーストまたはブバスティスの名で呼ばれる。 ラヴクラフトは、先述のように猫を称賛する際に、ブバスティスの名を持ち出すことがあった。 ロバート・ブロックが、ブバスティスを邪神として描写する。ブロックはエジプトを題材とした神話作品群にて、猫神ブバスティスを、暗黒神ナイアーラトテップ勢力の一柱とした。ナイアーラトテップはネコ科の野獣を従え、ブバスティスもまた人身御供を食らう血生臭い邪神である。ネフレン=カの没落の際には、ブバスティスの神官団は船でイギリスに逃亡した(暗黒のファラオの神殿、ブバスティスの子ら)。『妖蛆の秘密』の「サラセン人の儀式」の章に記される。 神ブバスティス(バースト)の位置づけは、資料によってバラバラで、一貫していない。多面性のある神である。 初期の神話資料である、フランシス・レイニーの『クトゥルー神話小辞典』やリン・カーターの『クトゥルー神話の神神』では一切言及されていない。同様に実在の神をモデルとしているダゴンやヒュプノスは、それぞれ旧支配者、地球本来の神々にカテゴリされていた。 クトゥルフ神話TRPGでは、旧神にカテゴリされている。ドリームランドへの着眼が大きいのも特徴である。あくまで地球の猫の神であり、土星や天王星の猫の信仰は異なるようである。 山本弘『クトゥルフ・ハンドブック』では外なる神にカテゴリされ、さらに「おそらく<大地の神々>と思われます」と付け加えられている。
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